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何気なくさっき人に話したその会話、コンテンツにしたらきっとおもしろいのに #notemeetup

5月17日、渋谷の「hoops link tokyo」でnote creator meetupが開催されました。

日頃からnoteを利用しているユーザーを招いた、スキルシェアのリアルイベントです。

イベントの概要は以下。

noteは、「だれもが創作をがはじめ、続けられるようにする」をミッションとしています。このイベントは、各分野で注目されるクリエイターが、noteユーザーとの接点をもつことができ、どのようにnoteを活用しているかをシェアできる場にします。(イベント公式サイトより)

第1回目の開催となる今回。ゲストは、最所あさみ(@qzqrnl)さん。
noteのフォロワーはなんとなんとの17,000人越え。2016年から毎日更新されているnoteをTwitterのタイムラインで一度は目にしたことがある方も多いはず。

今回は、最所さんがnoteをどのように活用してきたのか、イベントの流れに沿いながら追っていきたいと思います。

「noteを活用したいけれどどうしたら多くの人に届くのだろう?」「なかなかnoteが継続できないのだけど…」という方に、じっくりと届きますように。

(ちなみに、今回のイベントハッシュタグは「#notemeetup」です。とっても活発なタグだったので、後から追いかけても楽しんでいただけるはず!)

コツコツ書き続けることが、必ずいつかの資産となる

ーー最所さん、今日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、簡単に自己紹介とnoteを書き始めた経緯を教えてください。

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最所あさみ
NewsPicksコミュニティマネージャー。
大手百貨店、ベンチャー企業、フリーランスを経て現職。
個人プロジェクトとして、note上でファッションや小売にまつわる有料マガジンを発行。
個人note:https://note.mu/qzqrnl

最所あさみです。
もともと、noteを書き始めたのはベンチャー企業の社員としてオウンドメディアの運用担当をしていたときでした。

オウンドメディアって、ファクトを拾って決まったことを書くことを求められるので書けることがとても絞られているんです。わたし自身、仮説や考えていること、思いを自由に書ける場所を探していたときに、はあちゅうさんが使っているのを見かけて使うことにしました。

昨年の6月にフリーランスとしては独立したのですが、noteを読んでくれている人からTwitterを経由してDMでの仕事依頼がくるようになって。

その後、現在わたしが働いているNewsPicks CCOの佐々木さんから「会ってみたい」とメッセージをいただいたので、業務委託から仕事をご一緒するようになりました。

今年の4月からは社員として働いています。今となっては、あらゆる仕事がnoteありきのご依頼ですね。

ーーそうだったんですね。noteを書き始めてから、多くの人に読まれるようになったのきっかけはありますか?

ワンテーマの時代」というnoteを書いたら、note公式に初めてピックアップしてもらったんです。当時はそれでも“スキ”(=note内で気に入ったコンテンツに対して個人がつける“いいね”のような反応)が10くらい付いただけでしたが、すごく嬉しくて。

"ワンテーマ"の時代

そのときに初めて“ピックアップ”なんてシステムがあったことを知ったレベルでしたが、Facebookでも投稿してしまうくらいウキウキでした。noteを書くことで思いのほか反応がもらえるのだな、と。

noteを書き始めたときには、とある先輩から「質の高いものを毎日書いたほうがいい。書き続けることで、絶対に効果が出るはずだから」と助言をもらって書き続けるようにしていたんです。

初めてピックアップされたのはnoteを書き始めてから2ヶ月くらいたった頃だったような気がするのですが、コツコツ書くことでインフルエンサーの目に止まって、今までに書いてきたそのほかのコンテンツにも目を向けてくれることに気がつきました。

たくさん書き続けることでコンテンツが資産となり、ピックアップされることで過去のコンテンツへの注目も高まる。そしてnoteをフォローしてくれる人が増えて、さらにフォロワー数の多い人の目に止まる……って、わたしはこれを「noteわらしべ長者説」って呼んでるんですけど(笑)

多くの人にコンテンツを届けるために必要なのは、「読まれようと思って書かない」こと

ーー今日イベントにいらしている方の多くは、noteをたくさんの人に読んでもらいたいと考えているはずです。最所さんが意識していることはありますか?

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読まれようと思って書かないことですね。わたし、人生のテーマとして掲げていることが自己顕示欲を外すことなんです。「読まれたい」の思いよりも、書きたいことありきでテーマをずらさないことのほうがよっぽど大切です。

むしろ、誰にも頼まれていないのに書いちゃうようなことのほうが、読まれることがあるかもしれませんしね。

もちろん、読まれるためのコツとしてはタイトルを意識する・図やツイッターの引用を活用するなどもありますし、PDCAを回したりA/Bテストをするってこともあります。でも、読まれるためのテクニックばかりが先行しても意味がありません。

恋愛遍歴、早慶やリクルートについて書けばネタとしてはバズりますが、そのコンテンツに自分らしさはないですよね。それなら、自分がこの世に存在しなかったのなら作られないであろうコンテンツをつくることのほうが大切なのだと思います。

わたしの場合だと、自分の気がついたことを体験に基づいてコンテンツにしています。「気づきの記録」という表現が近いでしょうか。わたしの気づきが、ほかの人の気づきにもなるんです。初めからバズらせなきゃとは思っていなかったので、普段の生活のなかで発見したことを自分の視点で友達に話す感覚で書いていました。

ほかにも意識しているのは、不満をポジティブに転換すること。会社員になると、フリーランスの頃には感じなかった組織の難しさを感じることがあるんです。

「どうしてこう考えるのか」「自分だったらどうするのか」をnoteに落とし込むことで自分自身の学びにもなるような気がしています。

noteは、儲かる場所ではなく「資産を貯める」場所

ーー最所さんは継続有料マガジンを書かれていますが、これを始めたのにも理由があるのでしょうか?

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マガジンを書き始めたのは、ちょうどオンラインサロンやこういったマガジンがブームになっていたからですね。

有料マガジンを活用しているものの、noteを中心にして儲けようと思ったことはありません。書き続ける労力に対して儲けが大きいわけでもありませんしね。2年間毎日書き続けていますが、それでもnoteだけで生活するのは難しいです。

だから、わたしにとってnoteは「自分のホーム」に近い存在です。役立つコンテンツを載せつつ、日頃考えたことやアイデアを書くことができる、ホーム。

noteで儲かる・儲からないって話に関しては、キャッシュポイントをどこに置くかで変わると思います。noteを毎日継続して書くことで、読んでくれた人から仕事の依頼がくるようになって、その仕事の実績をnoteに掲載して……と循環できる。

無料でnoteを書き続けることによって、わたしの思想を理解した上で仕事を依頼してくれるので、仕事をお断りすることもほとんどありませんでした。

今働いているNewsPicksでも、noteでの発信があったからこそ意見を尊重してくれる環境が整っていると感じています。すごく仕事やしやすいですね。

多くの企業では副業の風潮がはやっていますが、クラウドソーシングで小さく記事を書くよりかはnoteで思想を発信して資産を貯めるほうが後々のステップアップにはつながると思います。

どのチャネルに届けるのか明確にする

ーーそれでは、ここからはイベント前に集めていた質問に一つずつお答えしていきます。

「毎日のテーマはどのように見つけていますか?」

正直、わたしもネタがないときはありますよ。そういうときは、自分の過去のツイートを振り返ってみるとネタがあるはずなので、思い出して書くようにしています。
道端を歩いていてネタが降臨したときには、忘れないようにnoteの下書きにタイトルと概要だけ書いて保存したり。

この間なんて、酔っ払っていて記憶がなかったのに朝起きてみたらちゃんと予約投稿されていてさすがにびっくりしました(笑)

今となってはnoteを書かないと気持ちが悪くなってしまうようになったので、今日起きたことを家族に喋っているような気分で毎日書いています。会社員だった頃は毎日執筆する時間は取れなかったので、週末にまとめて5本を書いてストックしておくようにしていましたね。

「noteの更新を続ける上で工夫されていることはなんですか?」

継続に関する質問は本当にたくさんいただくのですが、わたしは人生における優先順位のなかでもnoteの更新がとても上位にいるんです。仕事で切羽詰まっていて睡眠時間が短くても、noteは必ず更新する。

そうやって続けていくうちに、だんだんと自分のフォーマットが見つかるようになって執筆時間が短くなるから継続しやすくなるんです。わたしの普段のnoteも、今はだいたい40〜50分、週末に更新しているサクッとしたコンテンツなら30分くらい書き上がるようになりました。

そして、それと同時に思うのは「いろいろなプラットフォームを使ってみるのはすごく大切」ということ。発信をする上では、早いうちに多くの人から反応をもらうことで継続力が付くんです。

たくさんの人に読んでもらえたって成功体験が継続への動機になるから。誰にも届いていないコンテンツを書き続けるのは大変じゃないですか。精神力だけで毎日書き続けられるほど人は強くないですから……!

わたしはたまたまテキストが合っていましたが、テキストよりも喋ること、テキストよりも写真を撮ることのほうが得意な人もいるはずです。だから、本当にプラットフォームがnoteである必要はあるのか、とうことは考えてみると良いかもしれないですね。

あとは、約束とか宣言するのもいいですよ。以前、SHOWROOM代表の前田さんが毎日本を読むために、周りの人に「毎日本を読むから、昨日の本どうだった?」と聞いてもらうようにしたと言っていたんです。そんな風に、自分に何かを課して続ける方法もアリです。

それに、ふたりで共通のテーマを決めてnoteを書いているもりやさんの方法もおもしろいです。ふたりで続けるからこそ、頑張らないといけないって気持ちが芽生えるし、一緒にテーマを考えられるからこそネタ切れもしない。一緒に頑張れる存在は大切ですよね。

「発信を行う上での、本名とペンネームの住み分けはどのように分けていますか?」

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わたしの名前、本当は「あさみ」を漢字で書くので本名というわけではないのですが……最終的に発信をなにに活かしたいのかで顔出し・本名での発信が必要なのかどうか決まると思います。

わたしの場合は、最終的に仕事でこの発信力を使おうと思ったから最初から顔出しをして名前を公開しています。

ビジネスの場面では、顔と名前がわかったほうが安心して仕事の依頼ができると思うんです。だから、仕事でも活用したい場合は本名&顔出しがおすすめです。

本名を全部晒すのが恥ずかしいなら「カツセマサヒコ」のようにカタカナを用いてもいいですしね。

また、イラストレーターとして仕事が欲しいならアイコンは自分のイラストのほうが魅力的だとも思います。発信をすることで、その先どうしたいのかがわかれば、どんな風に自分を見せていくのかはわかるようになるはずです。

「フリーランスを経験した上で感じる、会社員として働くメリットはなんですか?」

フリーランスに比べて、使える社会的資産が大きいことです。わたしは、基本的に「社会的インパクトが出せるかどうか」を行動基準にしてさまざまな物事を決めています。

以前、noteで「ヘルシーなスケールを考える」という記事を書いたのですが、その通りで「ヘルシー」と「スケール」の両方を持ち合わせたいと思ってコンテンツを届けているんです。

わたしがこれまでに書いてきたようなコンテンツも、NewsPicksで書くことでピック数(=NewsPicks上でのお気に入り)も課金数も今までよりもずっと多いんです。

NewsPicksの名前があるからこそ、本当にやりたいことを実現するための手段が増えることが最大の魅力なのではないかと思っています。

これまでフリーランスとして有料マガジンの配信を行ってきたからこそ、実体験を元にした提案ができる。さらに、NewsPicksという大きな場所で活かすこともできます。

そういった意味では、働き方もフリーランスと会社員の二者択一なのではなく、それぞれの良さをお互いに活かせると良いですよね。

「個人によるメディア発信の形は、今後どう変わると思いますか?」

めっちゃ難しい質問ですね(笑)

これから先は、自分にしかできないコンテンツをいかに作るかが重要になってくるのではないでしょうか。テキスト、写真、音声、動画には、それぞれに強みと弱みがあります。

動画はリッチコンテンツですが、拘束時間やおもしろさへの保障という観点からみると障壁が高い。それに比べると、テキストはハードルが低いので発信のしやすいですし。そういった意味では、今後は書くだけでも喋るだけでもない、マルチメディアが伸びそうですよね。

ーーここまでで、noteのさまざまな活用方法を伺ってきましたが、最後にnoteの好きなところを教えてください。

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noteの好きなところですか? たっくさんありますが、一番はプラットフォームとしての思想がはっきりしていることです。noteは、“コンテンツに優劣はない”と考えているからランキングが無いですよね。

それに、note公式のTwitterアカウントに紹介されたときの要約がめっちゃうまいんです。ちゃんとコンテンツを読まなければできないことなので、超感動するんですよ。

あと、noteはコメント欄がとにかく平和。やさしいインターネットなんですよね。だからかな、noteを書くときって「良い人でいたい」と思うようになりました。

おわりに

以上、note creator meetupをレポートしました。

繰り返しになりますが、イベントのリアルタイムの雰囲気は「#notemeetup」からご覧いただけます。興味のある方は、ぜひぜひ覗いてみてくださいね。(無事、トレンド9位入りを果たしたとの情報も……!)

イベントに参加された方のnoteや、最所さんもすでにイベント後記を書かれているので、そちらも合わせて読むとさらにイベントの盛り上がりを感じていただけるのではないでしょうか……!(めっちゃおもしろかった)

 

そして、noteさんのイベントなのに、noteではないプラットフォームで公開してごめんなさいと、最後に謝罪を合わせて今回のレポートを締めたいと思います。

おわりのおわりに

ここまで読んでくださった方にどうしてもどうしてもどうしても知っていただきたいことがあるので、最後にもうひとつ章を付け足しちゃいました。

今回のイベントレポートでも撮影を担当しているフォトグラファーの矢野拓実が、現在自由が丘のスターバックスコーヒー 奥沢二丁目店で写真展を開催しています。もしも近くまでいらした際には足をお運びください、というお知らせです。

タイトルは「青とニューヨーク」。
今年1月にニューヨークを訪れて撮りためた作品をスターバックス店内で展示させていただいています。

展示期間は来週27日(日)まで。ぜひ、コーヒーを飲みながら透明感に包まれた彼の写真を楽しんでもらえると嬉しいです。

それでは、ここで本当の本当におわります。ありがとうございました!
 

takumi YANO写真展「青とニューヨーク」
青とニューヨーク

期間:2018年5月4日(金)〜27日(日)
会場:スターバックスコーヒー 奥沢二丁目店(東京都世田谷区奥沢2丁目38-9
アクセス:自由が丘駅 南口より徒歩4分
時間:8:00〜22:30
入場料:無料(1ドリンクオーダー制)

※在廊日については、Twitterよりご確認ください。

Text:Shino Suzuki
Photo:Takumi Yano